Blender MCP Setup Tools / MCP / Blender
← Back to Blog

ClaudeとBlenderを
つないだ日
チャットで「トラックを作って」と言ったら、Blenderにかわいいトラックが現れた

PROLOGUE

AIにBlenderを操作させるという発想

Blender(3Dモデルを作るソフト)を、Claudeのチャット画面から操作できたら面白いと思った。「こんな形のものを作って」と話しかけると、Blenderが自動で動いてモデルを作ってくれる——そんな世界だ。

それを実現するのが blender-mcp というツール。MCP(Model Context Protocol)というのは、AIと外部ツールをつなぐ仕組みのことで、これを使うとClaudeがBlenderに直接指示を出せるようになる。

ただ、セットアップには3つの壁があった。今日はその3つを全部倒した記録だ。

BUILD

接続まで:5つのステップ

ステップ1:uvをインストール

blender-mcpを動かすには uvx(Pythonのプログラムを手軽に実行するツール)が必要。Windowsのパッケージマネージャー(アプリ一括管理ツール)である winget でコマンド一発でインストールできた。

ステップ2:設定ファイルを作る

Claude Desktopに「このMCPサーバーを使う」と教えるための設定ファイルを作成。最初は間違った場所に置いてしまったが(後述)、正しい場所に置き直したら認識された。

// Claude Desktop の MCP 設定例(mcpServers に blender を追加) { "mcpServers": { "blender": { "command": "C:\\Users\\taku\\AppData\\Local\\Microsoft\\WinGet\\Links\\uvx.exe", "args": ["--python", "3.12", "blender-mcp"] } } }

ステップ3〜5:テストして動作確認

ターミナル(コマンド操作画面)から直接 blender-mcp を起動して動作確認。Blenderを開いた状態でClaude Desktopのチャットに「Blenderの現在のシーン情報を教えて」と打ったら——「blender連携を使用しました」と表示されてシーン情報が返ってきた。

そして最後に試した一言がこれだ。

「トラックを作って」

Blenderを見ると、そこにかわいいトラックが出現していた。

TROUBLE

詰まった3つのポイント

TROUBLE 01
Python 3.14 でエラーが出た
uvxは初期設定で最新のPython(この時点では3.14)を使う。しかし新しすぎるバージョンでは、blender-mcpが必要とするパッケージ(プログラムの部品)のコンパイル(変換作業)に失敗した。C++コンパイラという開発ツールが必要だったからだ。

解決策:--python 3.12 と明示的に指定することで、あらかじめ変換済みのファイルが使われてエラーが消えた。
TROUBLE 02
設定ファイルを間違った場所に置いていた
Claude DesktopはMicrosoftストアからインストールしたアプリで、この種類のアプリは設定ファイルの保存場所が通常と異なる。

普通のアプリなら AppData\Roaming\Claude に置けばいいが、ストアアプリは専用の隔離領域(仮想化されたフォルダ)に置く必要があった。ログファイルを追跡して正しいパスを発見した。
TROUBLE 03
uvxのコマンドが「見つからない」と言われた
Claude Desktopは起動時にWindowsのPATH(コマンドの検索場所リスト)を引き継がない。そのため「uvx」と書いても「そのコマンドはどこ?」と言われてしまう。

解決策:uvxのフルパス(ファイルの絶対的な住所)を設定ファイルに書いてあげることで解決した。
INSIGHT

「ログを信じろ」

今回のトラブルはすべて、UIの見た目ではなくログファイル(動作記録)を読んで解決した。

「ハンマーのアイコンが出ない」「接続できているか分からない」——そういうときは画面を見ていても分からない。ログには何が起きているかが正直に書いてある。

「ハンマーが出ない」→「でも実は動いてた」——ログを信じろ。

問題解決の順序は UI確認 → ログ確認。これが一番の近道だと体で覚えた。

SUMMARY

Pythonバージョン問題・設定ファイルの場所・uvxのパス——この3つを一つずつ潰して、Claude → blender-mcp → Blenderのパイプラインを完成させた。ツールのセットアップで詰まるのは当たり前。ログを読んで、一つずつ原因を特定していけば必ず動く

Claudeが直接Blenderを操れる環境ができた。次は「作る」フェーズへ。UEFNのアセット制作にも活用できるか探っていきたい。

ALL Tools UEFN × Verse Asset Design Artwork